靴のカカトがよく擦り減る人と腰痛の関係
(写真はイメージです。webでお借りしました)
いきなりですが、あなたの靴底を見てみて下さい。靴底のカカトの外側が変に偏って、擦り減っていませんか?
それは歩き方が悪いというよりは、太ももの筋肉が固いことが原因です。また、その様な状態が長く続くと、腰痛を引き起こす原因ともなります。
ただし、ここで間違って欲しくないのは、理想的な靴底の減り方も、カカトの外側は擦り減るということです。
今回、私がお話ししているのは、赤丸で囲った様に、靴底の減り方が偏った人向けです。
(写真はお借りしました)
カカトの外側がすり減る原因は、実はO脚やガニ股にあります。
そのO脚やガニ股には2つの特徴があります。
1つは、太ももが外に捻じれた状態であるということです。
この状態で歩くと、誰でもカカトの外側が擦れてしまいます。
そのような脚は、太ももの内側(内転筋)が使えてないことが多く、逆に太ももの外側(大腿筋膜張筋)がパンパンな状態となっています。
そして、もう1つの特徴は、股関節の動きが制限されているということです。
股関節の動きが制限されていると、歩くときに重心の移動が上手くできません。代わりに身体を横に揺らして重心移動を行うのですが、その状態で脚を振り出すと、カカトの外側を擦りやすくなります。
なので、靴の外側がすり減る原因は、
- 太もも内側の筋肉(内転筋)の働きが弱い。
- 重心移動に必要な股関節の動きが少ない。
この2つとなります。
腰痛の原因は様々ありますが、足の疲れが溜まって腰痛を発症する方は多いです。
腰を揉んでも中々治らないという人は、足のケアをしっかりすると良くなる事が多いです。
以下にO脚やガニ股が腰痛を誘発する流れを書きます。あくまで一例なので、すべての腰痛がこの流れで起きる訳ではないですが、多くの場合、似た様な流れで発症します。
靴底の外側が大きく偏る原因は、以下の2つが原因とお伝えしました。
- 太もも内側の筋肉(内転筋)の働きが弱い。
- 重心移動に必要な股関節の動きが少ない。
この2つの原因に対して、内転筋の筋トレや股関節周りのストレッチをするだけでも、かなり変わります。
ですが、その2つをまとめて解消するポイントがあります。それは、「みぞおち」です。
(写真はwikipediaよりお借りしました)
がに股やO脚の方のみぞおちを触ると、固いことが多いです。
みぞおちには複数の筋肉がついています。
みぞおちが固まった状態では、表面の腹筋(腹直筋)が固くて、奥深くにあるインナーマッスル(腸腰筋)が上手く使えていない状態になっている事がほとんどです。
インナーマッスル(腸腰筋)が使えなくなっていると、つながっている内転筋が働きにくくなってしまいます。
なので、「みぞおち」をほぐしましょう。「みぞおち」をほぐす事でインナーマッスル(腸腰筋)が働きやすくなります。
すると、内ももの筋肉が使いやすくなり、太ももの外側の筋肉は柔らかくなります。そして、ガニ股やO脚の改善につながります。
また、インナーマッスル(腸腰筋)は股関節の動きにも関与しています。ですので、股関節の動きがスムーズになって重心移動がスムーズにできるようになります。
みぞおちをほぐして、インナーマッスルを使いやすくする体操はコチラ
みぞおちが柔らかくなる事で、インナーマッスルが使いやすくなり、靴の外側がすり減りにくくなります。
靴底を見て、靴の外側がすり減っていたという人や、O脚やガニ股気味かもと思っている人は、ぜひ試してみてください。
ちなみに、靴底が偏ってすり減った靴を履いていると、それだけで体のバランスが崩れていくので、新品に交換するか、靴底のメンテナンスを行って、靴底のすり減りが偏っていない状態を保てる様にして下さいね。
自分でケアするのが限界…。しっかりと原因を突き止めて腰痛にならない体を手に入れたいという方は、当院へお越しください。
しっかりと原因へアプローチして、あなたの腰痛症状を改善します。セルフケアの効果的なやり方や、注意点なども、お伝えします。