薬膳で夏を楽しく乗り切ろう!~食事で夏バテ・熱中症予防~
もうすぐ大暑の期間が終わり、立秋(2021年は8/7)の時期が近づいていますが、全国的に酷暑の夏となっています。暑さでやられている方が多い印象を持ったので、本記事を書いています。
(写真はうさぎ島サッカーグラウンドからの夏富士)
あなたも食事で夏バテと熱中症予防をしてみませんか?
“薬膳″と聞くと「何だか難しそう」「特別な食材が必要なんでしょ」「日常とかけ離れたものでしょ」というイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。
しかし、特別なものばかりでなく、全ての食材に効能があるため、家庭でも簡単に取り入れることができます。
例えば、夏にスイカを食べる事も、寒い冬に生姜の入った飲料を飲むことも薬膳の1つです。
薬膳とは体質や体調、季節や気候などの内的・外的要因によって食材の選び方や食べ方を変え、食事で健康を維持する(食養生)方法です。
東洋医学では、夏は陽気(自然界にあるエネルギー)が盛んな時期となり、その影響で身体も熱くなると考えます。
身体を動かし、汗をかくことで熱を発散させるのですが、冷房が効いた部屋で過ごしていると、うまく熱を発散できずに体内にこもってしまいます。
そして、熱が身体の上部に行くために、【イライラする】【不眠になる】【胸苦しさを覚える】などの症状が出ることがあります。
また、「心」の機能が活発になる反面、弱りやすくなります。血液の流れが悪くなるため、めまいや動悸、熱中症に注意が必要です。
夏の養生のポイントは、適度に汗をかき、発汗で失われる気(エネルギー)・血・水分を補うことです。
薬膳では汗は血から作られると考えられており、汗をかいた時は血を補う食べ物を食します。また、身体の熱を冷ます食材を取り入れることも大切です。
夏は利尿作用のあるウリ科の食材や、苦味のある食材、色では「赤色」の食材(トマト、スイカなど)がおすすめです。
ざっくり言ってしまえば、夏が旬の物や、暑い所で育つものを摂りましょう、という事です。
また、甘味のあるものは水分代謝を妨げるので、塩辛いものと一緒に摂ることがポイントです。
すいかやメロン、パイナップル、夏みかんなどの夏の果物も体内の熱を冷ましてくれます。
ただし、高齢者や胃が弱っている方は、体を冷やしすぎないよう摂り過ぎに注意してくださいね。
≪熱を冷まし水分代謝を上げるもの≫(摂り過ぎに注意)
トマト、なす、きゅうり、冬瓜、さやいんげん、緑豆もやし、ゴーヤ、すいか、ハトムギ、蕎麦、緑茶 など
≪気(エネルギー)を補うもの≫
そら豆、枝豆、かぼちゃ、うなぎ、鶏肉、山芋、牛乳 など
≪血を補うもの≫
人参、ほうれん草、豚肉、レバー、ブドウ など
≪心を落ち着かせるもの≫
小麦、鶏卵、うずらの卵、牛乳、なつめ、内臓のハツ など
個人的にオススメなのは、疲労回復効果が高いと言われる食材の組み合わせです。
具体的には、ビタミンB1が豊富な豚肉とアリシンが豊富なニンニクや玉ねぎを使ったスタミナ丼です。
他の野菜成分として、もやしとキャベツを一緒に炒めるのも良いですね。
上手に薬膳(食養生)を取り入れて、夏を楽しく過ごしましょう!
本記事が、あなたが毎日を楽しく過ごすためのヒントになれば嬉しいです。
●●最後に●●
「自分のカラダの状態がどうなっているのか知りたい」「今よりも健康で毎日を楽しく過ごしたい」という方は、ぜひ一度、当院へお越しください。
あなたに必要な治療やトレーニングはもちろん行いますが、それ以外に、あなたの困りごとを解決するための日常生活のアドバイスや、優先順位をつけたセルフケアの指導もいたします。
「自分で色々調べて自分流のセルフケアをやる」or「一度、専門家から原因と対策を聞いて自分流に落とし込む」
どちらを選ぶかは、あなた次第です。
ご自身がワクワクする、楽しい状態になる選択をしてくださいね!
最後までお読みくださり、ありがとうございます。